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オーストラリアの空港で働く。一般航空業界、お給料と1日のお仕事を公開!

オーストラリア 空港勤務

航空業界って言ったら、やっぱりパイロットと、CA、グランドスタッフのイメージですけど、他にどんな仕事があるんですか?そもそも一般航空って…エアラインとは違うんですか??

日本だとあまり馴染みのない業界ですよね。私もオーストラリアに来るまで、存在を知りませんでした。

ほしこ
  • この記事ではオーストラリア一般航空業界で地上職として働く私のお給料と仕事内容を公開します

今までに、オーストラリアのパイロット養成学校1校と遊覧飛行を扱う企業3社で働きました。

この記事を読むと、一般航空がどんなものか分かると思います。

オーストラリアの一般航空業界での就職を考えている人は、ぜひ読んでみてください。

そもそも一般航空とは何か

英語ではジェネラルアビエーション(Gerenal Aviation、GA)と呼ばれています。カンタス航空など、いわゆるエアライン以外の航空事業のこと。

GAの一例

  • 観光客向けの遊覧飛行
  • ファームでの農薬散布
  • レスキュー、医療関係
  • 人気のビーチでのサメ発見
  • パイロット養成インストラクター
  • 映画、ドキュメンタリーなどの撮影
  • 航空ショー

ボンダイビーチの上空を小型機が何度も往復していたり、シドニー上空をヘリコプターが飛んでいるのを見たことがある人も多いんじゃないでしょうか。

サメ探知や、遊覧飛行、報道ヘリコプター、意外とたくさんの機体がシドニー上空を飛んでいます。

一部の飛行機好きの人たちは、個人で飛行機を所有したり、プライベートの地方空港敷地内にに家を建てて車庫に自分の飛行機を格納しておく、なんて人もいます。日本じゃちょっと考えられないですよね(笑)

日本では馴染みがあまりないですが、オーストラリアではエアラインパイロットを目指す人達は養成学校を卒業後、ほとんどの場合、何年もGAを経験しています。

勤務時間と気になるお給料

基本的に年中無休。5日オン、2日オフなのは共通です。

養成学校は年間通して8時ー17時、固定給でした。

遊覧飛行は観光業なので、世間一般が休みの時期が繁忙期で、始業時間もツアーによってまちまち。

パートナーが一般的な土日祝日休みだと、スケジュールが合わないのがデメリット。私は彼が同じ業界にいるので、今まで困った事はありません。

繁忙期は1日10時間働きますが、忙しくない時は早く上がる事も可能。タイムシート記入で管理します。

時給は20~50ドルくらい。時給が低い企業は勤務時間の長さでカバーしていました(笑)

有給は年間4~6週。繁忙期は有給を取らせてもらえない場合もありますが、閑散期ならまとめて1ヶ月取る事も可能です。

地上スタッフ、1日のお仕事内容

出勤時間は早朝になることも

基本的に太陽が出ている間にしかフライトがありません。

夜景を楽しむフライトを扱う企業もありますが、私は未経験。遊覧飛行の内容によっては潮の満ち引きも関係してきます。

グレートバリアリーフは満潮だとシュノーケリングしにくいし、逆に引き潮すぎると波が荒れるビーチもあったり。良いタイミングを狙った結果、早朝のフライトになることも多々。

私は2年前のクリスマス、朝5時から出勤していました(笑)

基本的に地上スタッフは何でも屋

ジェネラルアビエーションの会社は基本的に少人数。パイロットがやらない事は大体なんでもやります。

  • 車でゲストの送迎
  • チェックイン業務
  • メール、電話対応
  • ツアー用ケータリングの準備
  • 事務所の掃除
  • ツアー用品の在庫管理
  • SAR Timeの管理
ほしこ

SAR(サー)はSearch And Rescueの略。出発時に無線でパイロットが「この時間までに、どこに到着する」という連絡をくれます。この時間に連絡がなれけば、緊急事態発生の可能性あり、として対応をします。安全に関わる事なので、日々のオペレーションの中で最優先事項です。パイロットから無線で連絡が入ったら他の仕事を保留にして応答します。

ツアーが遅延した場合、パイロットに変わって次のツアーのゲストにセーフティーブリーフィングをすることもあります。

セーフティーブリーフィングとは

  • 緊急時の機体のドアの開閉方法
  • シートベルトの使い方
  • エチケット袋の場所
  • フライト中の注意事項

エアラインに搭乗後、CAさんたちが説明してくれるのと大体同じです。この時にツアーの注意事項や、大まかな流れなども説明します。

ツアーに持って行くケータリングは大体外注なので、出来上がりをピックアップしてクーラーボックスに詰め替えるだけ。

空港敷地内でのゲストのエスコートや、パイロットに頼まれれば機体の掃除を手伝ったり、格納庫に機体をしまったり、割と重労働です。完全事務職じゃない限り、支給される制服は動きやすいものが多いです。

もちろん事務処理もする

1日を通してたくさんの問い合わせが来ます。空き状況の確認から予約、キャンセル、変更、料金の請求まで電話もメールも対応。

特殊な問い合わせ例

  • 撮影のために機体のドアを外して欲しい
  • 機体を丸1日貸し切りたい
  • パッケージツアーで扱っていない場所に行きたい

航空系ツアーは基本的に高額。特別チャーターなんかはびっくりするくらいの見積金額になることも多いです。

それでも予約をもらうので、世の中にはお金持ちが多いなぁとしみじみ(笑)

天候のチェックは欠かさない

雨はもちろん、山火事の煙、風向き、風の強さも影響します。

すごい晴天なのに、風向きのせいで…ってなるとゲストの理解を得るのが難しいです、風向きなんて普通あんまり考えないですもんね。

事前に分かっていれば、ゲストに電話して事前告知しておきます。土壇場のキャンセルは予想外の大雨とかじゃない限り、クレームにつながりがち。

「楽しみにしていた一生に一度の高額ツアー」である事が多いので、あらゆる面でゲストからの期待値がすごく高いです。

勤務中に取得したもの

  • First Aid
  • DAMP(Drug and Alcohol Management Plan)
  • ASIC(Aviation Security Identification Card)

First Aidは応急処置。1日コースを取って応急手当てや人工呼吸の方法を勉強しました。

DAMPコースはCASA(Civil Aviation Safety Authority)のドラッグとアルコールのマネージメントコース。安全第一ですからね。これはオンラインコースでした。

ASICは空港勤務者に必要なID。空港でスタッフが首にかけてるのを見かける、赤いIDカードです。

どれも職場によって必要なところと、そうでもない所がありました。

ジェネラルアビエーション業界での仕事の探し方

  • SEEK
  • 企業ホームページから直接応募
  • Facebook、インスタグラム
  • 友人、知人からの紹介

私はいつもSEEKを使っています。今まで働いていた会社は全てSEEKで求人を出していました。

規模の小さい会社になると、会社のインスタグラムやFacebookページでもグランドスタッフの募集をしているのを見かけます。

企業のページの「Career」のページから直接応募するのもアリ。どの企業で働いていた時も直接レジュメを送ってくる人はたくさんいたし、そこから採用にもなっていたので有効な手だと思います。

スタッフの推薦でポジションをゲットした人もたくさん見てきました。スタッフの友達だったり、昔の同僚など。私もコネで仕事が決まった事があります。

ジェネラルアビエーションで働くデメリット

  • パンデミックの影響を受けやすい
  • 小さい会社が多く、経営が不安定

観光業なので、今回の新型コロナウィルスは大打撃。海外はもちろん、他州からのゲストも見込めません。大幅なシフトカットやリストラに合った人たちが私の周りにも大勢います。

さらに、エアラインを解雇になった人たちがGAに流れて来ているので、就職への競争も激化。

経営が安定しなくて、お給料の支払いが遅れたり、スーパーアニュエーション(年金)を払ってもらえなかったこともありました。

ジェネラルアビエーションで働くメリット

  • 会社のツアーに格安(もしくは無料)で参加できる

遊覧飛行の行き先は基本的に観光名所。本当は高額なツアーも大幅に値引きした社員価格で参加可能。友達や家族が遊びに来た時も社割がきくので、よく使います。

もちろん、ゲストが優先なのでツアーに空席があれば、です。

  • ゲストの喜ぶ顔が見られる

記念日とか、誕生日、サプライズプロポーズも多いので、成功した場合すごく喜んでる姿を見られます。人が喜んでくれるとやっぱりこっちも幸せになりますよね。

彼女がプロポーズを断ったケースや、プロポーズ自体しなかった事もあるのでゲストの様子はちゃんと観察します(笑)

  • 有名人に会えるかも?

高額ツアーなので、実は有名人のゲストも多数。

ハリウッドスターや、スポーツ選手、番組の撮影も何度も遭遇しました。ミーハーな人は楽しいかもしれません(笑)

  • エアラインへの就職に繋がる

GAでの経験が評価されて、大手エアラインのCAとして就職した同僚がいます。フライトディスパッチ(運行管理者)として採用された同僚はGAでの経験の他、Aviation Managementの学位も持っていました。

ジェネラルアビエーション地上職まとめ

  • 土日祝日は関係ない
  • 週休2日
  • 時給は20~50ドル
  • 基本的に何でも屋、体力が必要
  • 安全第一
  • 仕事探しはSEEKか企業サイト

長くなってしまいましたが、ジェネラルアビエーション地上職の紹介でした。

知名度低い業界ですが、基本的に楽しいし、アットホームな職場が多かったです。これからオーストラリアの航空業界で就職を検討している方の参考になればと思います。

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ほしこ

2015年1月、ワーホリビザでブリスベンに。 航空系の現地企業でスポンサーをもらって永住権取得。 ハミルトン島2年半→エアリービーチ1年→現在、シドニー在住2年目。 趣味は旅行、料理、映画、読書。 イギリス人パートナーと保護猫と暮らしています。

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