オーストラリアのほとんどの家庭で常備してあるベジマイト。その塩っ辛いマズさで有名な発酵食品です。オーストラリア土産のネタとしても定番。
我が家でもパートナーが毎朝食べるので常備しています。オーストラリアでは離乳食にも使われるベジマイト、ぶっちゃけ日本人にはあまり人気がありません(恐らく納豆的な立ち位置)クセになるしょっぱさでやみつきになる人続出…なんて噂も聞きます。
この記事では、不味い食べ物としてカテゴライズされがちなベジマイトの美味しい食べ方を紹介します。
お土産で貰ったもの食べる気にならないから正直捨てようか迷ってる、ホントに不味いのか試してみたいという人におすすめです。
オーストラリアの国民食ベジマイト
ベジマイトはスプレッド(Spread)にカテゴライズされる発酵食品。スーパーではピーナッツバターとかジャムと一緒に陳列されています。
ベジマイト基本情報
- 原料は酵母エキスや塩(ビール醸造の副生成物)
- ビタミンB群が豊富
- ヒット曲の歌詞にもなってる
- オーストラリアでは離乳食にも使われる
- 年間の販売数は約2300万個
- 生産工場はメルボルン
ベジマイトと言っても瓶のサイズも色々だし、減塩、チーズ入り、グルテンフリー、チューブタイプとバリエーションも色々です。
定番、ベジマイトトースト
オーストラリアの定番朝ごはん、ベジマイトトースト。私のパートナーも週4くらいで食べています。
作り方はシンプルにトーストした食パンにバターを塗って、その上にベジマイトを重ね塗りするだけです。
2020年3月にオーストラリアで新型コロナ療養中だったハリウッドスターのトム・ハンクス。彼もベジマイトトーストを食べていた事をツイートしていました。
Thanks to the Helpers. Let’s take care of ourselves and each other. Hanx pic.twitter.com/09gCdvzGcO
— Tom Hanks (@tomhanks) March 15, 2020
「ベジマイト塗りすぎ!」「アメリカのピーナッツバターと同じ扱いはしちゃだめ!」とオーストラリア国民から総ツッコミが入った話題の写真。
そう、ベジマイト初心者が美味しく食べるポイントは「ベジマイトを薄ーーーく塗る事」
薄くですよ!トーストが透けて見えるくらい薄くです。
ベジマイトトースト+アルファ
ベジマイトトーストにスライスしたアボカドを乗せるタイプ。マッシュしたアボカドとチーズを乗せるのも人気で、カフェでも見かけるメニューです。
人気トッピング
- チーズ
- トマト
- 目玉焼き
- グリルしたマッシュルーム
オーストラリアの健康的な朝ごはんって感じですね。
おかずパン、ベジマイトスクロール
オーストラリアのカフェ・ベーカリーの定番、ベジマイトスクロール。ハムチーズパン的な、いわゆるおかずパン。
ベジマイト大好きなパートナーのために、ちょくちょく家で手作りします。
簡単な流れ
- ホームベーカリーでパン生地を作る(1次発酵まで)
- 生地を取り出して空気を抜く
- 伸ばした生地にベジマイトを塗る
- 更にチーズをたっぷり乗せる
- お寿司のように生地を丸める
- 生地を均等に切り分け、オーブントレイに乗せる
- 濡れ布巾をかぶせて30度で2次発酵、30分
- 卵液を生地に塗る
- 180度のオーブンで約30分
我が家で愛用しているホームベーカリーについては別の記事【オーストラリアの食パンがマズイ!ホームベーカリーのすすめ。】で紹介しています。
1次発酵が終わるとこんな感じ。
生地のツブツブはたまたまホールミールの粉を使ったから。色々試しましたが、個人的には白いBread flour(強力粉)の生地が一番好きです。
おすすめの生地レシピ
- 【COOKPAD】初心者さんでも大丈夫♡基本の手ごねパン
- 【Nadia】4段手ごね☆とろける極上ミニ食パン!【パウンド型】
- 【COOKPAD】☆HBで絶品しっとりふわふわ食パン☆
手こねパンの材料をホームベーカリーに入れてしまいます。気分によって牛乳をアーモンドミルクやココナッツミルクに変えて作ったり。
ベーキングシートの上、長方形に伸ばした生地にベジマイトを塗っていきます。
彼がベジマイト大好きなのでたっぷり目に塗ってますが、初めて試すなら薄めにしておきましょう。生地が見えるくらい薄くても大丈夫。
ベジマイトをレンジで30秒チンすると柔らかくなって塗りやすくなりますよ!
ベジマイトの上にたっぷりのチーズを振りかけます。
手前から長方形の長い方をくるくると巻いていきます。お寿司みたいな感じですね。ベーキングシートが敷いてあると巻きやすいです。
巻いた生地を均等に切って、切った面を上にしてオーブントレイに並べていきます。
手前がベジマイト×チーズ、奥がハム×チーズです。
ここに濡れ布巾をかぶせて2次発酵、30度で30分。2次発酵で膨らんだ生地にツヤ出し用の卵液を塗ります。ツヤとか気にならないなら、別に塗らなくても大丈夫です。チーズが大好きな人は、ここで更にチーズを振りかけても◎
180度に予熱したオーブンで30分。ちょっと焦げた感じが好きなら40分でも。お好みで調整してください。
▽焼き上がりはこんな感じ。
ベジマイト公式もアレンジレシピを公開中
ベジマイトそのものとして味わうより、調味料&隠し味として料理に使います。発酵食品だし、日本で言う醤油とか味噌に近い扱い。
「チキンに薄く塗ってローストすると良い感じに塩味がついて美味しい」とオーストラリア人上司も教えてくれました。
他には…
- ローストポテト
- 野菜炒め
- 焼きそば
- グレイビー
- シチュー
- ミートパイ
- パスタ
幅広い料理に隠し味として入れることで、美味しさがUP。公式は「Taste like Australia(オーストラリアの味がする)」と謳っています。
ベジマイト公式
- ウェブサイト:https://vegemite.com.au/
ベジマイトを美味しく食べる方法まとめ
- ベジマイトスクロール
- ベジマイトトースト
- ベジマイトトースト+アボカド
- 色んな料理の調味料として
どれも「ベジマイトを使い過ぎない、塗りすぎない」のが美味しく食べるコツです。
不味いって噂だけで毛嫌いせずに、オーストラリアの国民食、一度試してみてはいかがでしょうか。