オーストラリア生活

海外生活で性格が変わる?オーストラリア生活6年を振り返る。

ワーホリビザで単身オーストラリアに来たのが2015年1月。気付けば6年も経っていました、時間が経つのは早いですね。

日本(名古屋)でOLをしていた頃と比べて、我ながら変わったなぁ…と思う事もたくさん。ただ、「性格が変わる」というより「価値観が変わる」といった方がしっくりきます。

6年間の間に2回日本へ一時帰国しているんですが、周りとの食い違い?違和感?もどうしても感じてしまうんですよね。海外在住者あるあるでしょうか?

海外生活での変化①仕事への見方

日本にいた時の価値観

  • お給料=職場で受けるストレスに対する慰謝料
  • 低賃金で最大の努力をするのが美徳
  • 指示された事以外をするのは禁止

ちなみにパワハラ・セクハラの横行していた体育会系・古い体質の商社の営業部勤務でした。残業代は出ないし、女性社員の最初の仕事は朝のお茶汲みです(笑)

オーストラリアに来て初めて「自分の判断で仕事をする」という経験をしました。最初はすごく戸惑ったのを覚えています。「え、良いの?私が決めても?報告も不要?え?」と(笑)

日本でのマイクロマネジメントに慣れ過ぎていたんでしょうね。日本では評価も必要もされなかった判断力・決断力が必要になって戸惑った記憶があります。

慣れてくると報告する手間も、上司の顔を立ててお伺いを立てるのも不要なオーストラリアの職場、すごく気楽です。職場の雰囲気も◎

良い?Minimum pay, minimum effort(最低賃金、最低限の努力)よ!自分の時間もスキルも経験も、安売りしちゃダメ!

という自信満々な同僚達が多いです。職場が最低賃金しか払わないなら、それに見合う最低限の努力しかしない。もっと一生懸命働いて欲しければ相応しいお給料を払うべき、という考え。

もちろん定時厳守が基本。15分前に片付けをしだして、定時きっかりに職場の戸締りをして帰宅。できなかった仕事は翌日に。ゲストも取引先も「定時過ぎても対応しろ!」なんて言ってきません。

日本にいた時は考えられなかった価値観、働き方です。

海外生活での変化②食生活

日本では実家暮らしだったので、甘えっぱなし。お母さんありがとう。

オーストラリアで自炊を始め、色んな料理を勉強しました。日本人以外の友達やハウスメイトが増え、作る料理も自然と多国籍に。

日本の食材も割高だったり、手に入らないものも多いのが海外。その点シドニーは日系スーパーが多くてありがたいです。

更に和食をはじめ、アジア料理に馴染みのないイギリス人パートナーができたことで作る料理も変化しました。日本人パートナーだったら、もっと和食を作っていたはず。

我が家では塊肉(牛、豚、鶏)をローストする頻度が高め。日本の実家にはオーブンすらなかったのに(笑)

海外生活での変化③ショッピングの頻度

日本にいた時は仕事の帰りに、ストレス発散も兼ねて帰り道に栄や名駅でしょっちゅう服や靴を買っていました。美容院だって2か月に1回とか。薄給だったのにね…

オーストラリアではショッピング頻度は激減。

  • 好みの服屋がない
  • 職場から服屋が遠い
  • 制服で通勤するので私服が不要

制服通勤になったのが大きいですね。日本だとシーズンごとの流行を追って服を買い替えていました。

先日シドニーで行った美容院はなんと1年半ぶり(笑)化粧品も、前買ったのいつだったか思い出せないくらいです。そもそもメイクをほとんどしないって言うね…普段は日焼け止め、下地、ファンデのみです。

人の目が気にならなくなったんですよね。流行に乗らなきゃ!っていうプレッシャーがない。

私も周りが何を着ていようと気にしません。None of my bussinessだし、None of your businessです。

海外生活での変化④ライフスタイル

有休の取りやすさが全然違う!旅行好きにはたまらないですよね!早く国境開いて海外旅行できるようになって欲しい…!

日本では「有休=悪」の考え方が根底に、皆勤賞もありました。年に数日取れるか取れないかだったし、理由も言わないといけませんでした。

正反対のオーストラリアでの有休の取りやすさ!1ヵ月丸っと休んだこともあります。

使わなかった有休を買い上げてくれるのもありがたいポイント。その代わり年2回のボーナスが出ません。

永住権をスポンサーしてくれた会社にいた時は、3ヶ月に1回10日くらい休みを取って1人国内旅行行ったり。

全員が有休が取りやすいように、誰が休んでも仕事が滞らないようにトレーニング受けたし、シフトも組まれていました。大企業だとそう簡単にいかないので、零細企業の良さです。

オーストラリアで残念なのは習い事ができなくなったこと。

日本では地元の市民吹奏楽団で毎週練習に通ってました。他にもベリーダンスに通ったり、通訳養成学校に通ったり。株の勉強も、異業種交流会にもしょっちゅう参加していました。

ずっと通ってたスクール・音楽活動に行けなくなるのはやっぱり寂しいです。その代わり、家でパートナーと過ごす時間が増えました。

海外生活での変化⑤見た目と周りの反応

食生活・ライフスタイルが変わった結果、6年前から約10キロ増。更に恐ろしいことに、筋トレでもウォーキングでも一切減りません。老化ですかね…悲しい…

ありがたいことに、オーストラリアでは基本的に「人の見た目に関してのコメントはNG」というルールが浸透しています。

太ったとは言え、周りに比べたら全然普通体型だし、洋服選びに困ったこともありません。ビーチで水着を着るにも抵抗ゼロ。

だからこそ、日本に帰国した時に気付く「体型に関するコメント」の多さ!

友達、家族・親戚、知り合い、元同僚。そんな親近感あったっけ?くらいの人までまぁ、平気でディスるディスる。

  • その体型ヤバくない?
  • 身体が分厚い…
  • 日焼けしすぎ、シミになりそう
  • ブヨブヨじゃん
  • 日本人離れした顔になってる
  • ちょっと食べるの止めたら?
  • 胸大きくなった?

「いや、ほっとけよwwwww」って思いませんか?言ってる方はマナー違反だとも、失礼だとも微塵も思ってないのが怖いところ。服も、体型も、キャリアも、「一般的」から外れた人達に対する風当たりの強さは日本人ならではかなと思います。

オーストラリアでの価値観の変化

プライベートから仕事に至るまで、たくさんの価値観が変わったと思います。

元々「自分は自分、他人は他人」「人と違ってなんぼ」と思ってたので、個性を尊重するオーストラリアはとっても生きやすい国です。逆に今更日本に帰って社会復帰できるかすごく不安ですが…

「自分の価値観が絶対だし、周りもみんな正しい自分に同調するべき」っていう考えの人は海外生活合わないかもしれませんね。柔軟なメンタルで現地の生活に適応する力がある人はきっと楽しめると思います。

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ほしこ

2015年1月、ワーホリビザでブリスベンに。 航空系の現地企業でスポンサーをもらって永住権取得。 ハミルトン島2年半→エアリービーチ1年→現在、シドニー在住3年目。 趣味は旅行、料理、映画、読書。 イギリス人パートナーと保護猫と暮らしています。

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